「………まっ仕方ねえけどよ。んじゃとっとと寝ろ」 あっさりと諦め口調で言い、ひきとめていた私を解放した。 「………しゃーねぇ。やっぱ………」 まだ何かブツブツ言っていたが、うん、と首を縦に振りリビングを後にた。 階段をのそのそ上がっていきそのままベッドに文字通り倒れこみ、久しぶりに夢を見ずに眠った気がする。 やけに諦めがいいな、とこのときは疲れが蓄積した頭では考えられなかった。