そんな李玖の態度に悲しくなったあたしは、


「李玖のバカっ! 顔くらい見て話せばいいのに!」


と、思わず泣きながら叫んでしまった。



李玖はそれにびっくりしたようだけど、
ゆっくりあたしに近付いて来て、そっと抱きしめてくれた。



「ごめん。そんなつもりじゃなかったんだけど…
今日のお前…、いつもより可愛いから…」


そんな言葉にびっくりしてあたしは顔を上げると、
李玖は顔を真っ赤にしていた。