朝、彰人に起こされた。
「杏、おはよ。早いけど準備して」
「おはよ、今何時?」
「5時」
「早すぎだから」
「いいの、早く電車に間に合わないし」
私はクローゼットの前で伸びをする。
「杏、これだよ。置いてあるやつ」
「えー着物?」
「当たり前」
私は着物に着替えて部屋を出た。
みんながいる部屋に行く。
「おはよ。行くぞー」
「行くぞー」
「生斗元気だなー」
「うん、今日は楽しみ」
私たちは、彰人の親の部屋に行く。
「父さん母さん、遊びに行ってくる」
「いってらっしゃい。気をつけてね」
私たちは、ホテルを出た。
駅に行って、電車に乗る。
電車は会社に行く人でいっぱいだった。
時々声をかけられている。
私も声をかけられた。
電車を降りて、バスに乗った。
「杏、大丈夫?着物で」
「うん。もう慣れてるし」
「さすが杏」
私のケータイに電話がかかってきた。
「もしもし」
「杏チャン、竜太だけどさ今どこにいるの?」
「名古屋だよ、どうしたの?」
「なら、シュウの所行ってくれん?」
「話したいことがあるんだって」
「わかった。竜太さんたちは何するの?」
「お出かけだよ。買い物行くんだって」
「じゃぁねー」
電話を切って。みんなに伝える。
「撮影してたビル行きたいんだけど」
「いいよ。じゃぁ電話して時間聞いて」
シュウさんに電話をかけた。
結果、12時に行く事になった。
そして、彰人行きつけの美容院に着いた。
「いらっしゃい、彰人君」
「こんな早くに開けて貰ってすみません」
「いいよ。今日はどうするの?お出かけ?」
「いや。報告とこの子お願い」
「いいよ。報告って何?」
「仕事始めた」
「あれだけ嫌がってたのに」
「杏と一緒だから良いかなって」
「へー。この子杏ちゃんなんだ」
「可愛いやろ。母さんの次の女将さん」
「早いねー」
「んでさよろしく」
「はーい」
