今日は、卒業式。
グルのみんなは屋上でサボるらしい。
着々と卒業式が進む。
3年生の合唱では、泣く子もいた。
私はあまり泣かない。
静かな中、鼻をすする音などが聞こえる。
式も終わり教室で先生の話を聞いて帰る。
友達と抱き合ったりして、別れる。
教室のドアが開いた。
「杏、帰るぞー」
「待って、みんなとお別れしてない」
「いいやん別に。間に合わんくなる」
「何が?」
「いいから、早くして」
私はグルに引張られて教室を後にした。
家に帰って着替える。
彰人と電車に乗って名古屋駅に行く。
そして、彰人に手を引張られて、店に入る。
彰人に紹介してもらった脱毛の店。
「いらっしゃい。藤井様お待ちしていましたよ」
「ねぇさん頼んだよ」
「任して」
私はいつもの担当の人についていく。
部屋で早速いつもの様に脱毛する。
今日は全身脱毛。
そして、脱毛が終わると、着物を出してきた。
着物を着せられる。
そして、軽く化粧をする。
部屋のドアが開き、彰人が入ってくる。
「彰人、どぉ?藤井様?」
「ダメ。他の着物着せてみて」
「いいと思うのになー。彰人が選びなよ」
クローゼットを開いて、彰人が着物を選ぶ。
「杏、この色好き?」
「うん」
「こっちにして」
蝶や花の柄が入った黒色の着物。
彰人に渡されたほうに着替える。
「オッケー。杏、行くか」
「どこ行くの?」
「ホテル。他の奴らもそこにいるから」
私は彰人とタクシーに乗った。
ホテルに着くと、彰人が電話を鳴らす。
「もしもし、ついた」
電話を切って、ゆっくり歩く。
「杏、今からグルにお披露目だかんな」
「ココでストップ」
すると、男の人が来た。
その人は、車椅子を持っていた。
「彰人様。お待たせしました」
「遅い、早くしろ」
「はい」
「杏、歩きにくいだろ。乗って」
渋々車椅子に座る。
