私のスーパーマン


私達はよく来るカフェにきた。
ドアを開けるとカランカランと心地良い音が鳴った。

店に入ると裕樹さんが私を見つけてくれた。

「早紀、おせぇよ~。」
「友梨ちゃんさすがだね、時間どおり。」


「「「「……え?」」」」


どういう事~!?



お互い種明かしをすると実は、遥くんと早紀も同じような事を考えてくれていたらしい。
長年私が裕樹さんのファンだからそこまでしてくれたんだよね??

「早紀大好き~」

私を思ってくれての行動が嬉しかった。
でもきっと裕樹さんと知り合う前なら死にそうになってたと思うよ…。

「わたしも!
それよりも友梨が橋本さんと知り合いなんてびっくりよ」

私は簡単に裕樹さんと知り合ったきっかけを話す。

「だって驚かせたかったんだもーん。
ね、裕樹さん。」

「そうだね。
でも、遥もやるなぁ。」

実は私達がキューピットをやる前に2人は見事カップルになっていたみたい。
なんだぁ…。

まぁ話されていたらきっとこんなに仲良くなれなかったはずだけど、私としてはちょっと複雑ですよ(笑)

ちょっと遥くんは照れていた。

「それを言うなら裕樹さんでしょ。
まさかもう友梨ちゃんにこ…モガ」

「…?」


裕樹さんは慌てたように遥くんの口を抑えて外に無理やり連れて行った。
どうしたのかなぁ?