「なんで消したのよ」
信じられない、そこまでしないでしょ
「じゃあなんで俺にその事言わなかったんだよ。やましいことあったんじゃねぇの」
「ないよ!ただ伴奏してくれるだけ」
もう、本当に怒った!
「なんであいつなんだよ!!」
龍牙の声が部屋に響く。
「伴奏探してたら秋が今度のコンクール出ないから弾いてくれるって、他に頼める人いないし」
専属の先生は審査員だから出れないし。
仕方なかったのに…
「お前わかってんのか、伴奏って事はあいつと二人きりになるって事なんだぞ!!」
「なんでそんなに秋を目の敵にすりのよ、秋はあんなにいい人なのに、わたしの背中おして龍牙のもとに行けって言ってくれたのに」
それに私ちゃんと龍牙が好きなのに
「…………」
龍牙は黙り込んでしまった。

