「今日は転校生を紹介します。転校生の斗羽恋華さんです。斗羽さんご挨拶を。」


そう言われても転校なんて初めてな私は

「よろしく。」


一言が精一杯。


「斗羽さんは音楽科声楽コースです、じゃあ斗羽さんは一番後ろの窓側の席ね。」



そう言われて指をさされた席についた。



きーんこーんかーんこーん


HRも終わりすることもなく外を眺めていると


「斗羽さんって会長の妹だよね!?」

「なんで転校生してきたの!?」

「どの辺にすんでるの!?」


1人の女の子が大量に質問してきた。

「べつに…」


「きゃあー別にだって可愛い。あたし貴方に人目惚れしちゃった!友達になろっ…
いや、やっぱし親友から始めよう! 」


いや親友からってどんな交友関係のつくりかただよ。


てか、テンション高いなこの子。


「いやあのっ「ねっいいでしょ。」


話す間もなく彼女に親友という枠組みに


入れられてしまった。