「尋音じゃない、恋華にはもう一人お兄さんがいた。尋音と双子の…」
この話は同期生である尋音本人から聞いた。
尋音は俺と恋華が恋人だったことを聞き教えてくれた。
尋音には優音【ゆうと】という双子の兄弟がいた。
優音は優しくて恋華が大好きだった。
恋華も優音を大好きだった。
でも優音は体が弱くガンにおかされていた。
それから優音はまもなく10歳という短い生涯でこの世をさった。
当時まだ小学校1年生だった恋華にはその事は理解しがたい現実だった。
それから恋華は人を本気で愛せなくなった。
誰よりもすきだったお兄さんを無くした
悲しみを知ってしまったから。

