side秋
恋華と会ったのは中3の夏休み。
近所の公園に弟を連れ遊びに行った。
公園には一人女の子が海を眺めていた。
その瞬間俺は、恋に落ちた。一目ぼれだった。
少し悲しい表情で海を眺めているその子は、
俺に気づくと軽く会釈した。
「こんにちは、いい天気ですね。」
気の利かない俺はそれくらいしか言えず・・。
でもそんな俺に彼女は
「そうですね。ほんとに。」
微笑みかけた。
すると、弟の虎【とら】が彼女に近づき
「お姉ちゃん一緒に遊ぼう。」
と満面の笑みで彼女の手を引き滑り台へと走っていく。
血は争えないな・・。
そう思いながらもこの状況をうれしく思う俺。
「あの、すいません。弟が勝手に。」
すると彼女は
「いいんですよ。私小さい子すきだし。」
そうい言って公園で暗くなるまで一緒に遊んでくれた。
帰り際、虎が明日も一緒に遊ぼうねと指切りをねだる。
そんな虎に彼女は小指を差し出し指切りをした。

