Side 恋華
今日から音楽合宿。
来月に控えたコンクールに向け1週間
という長い時間をかけ行う。
監視として先生でなく生徒会役員がつく。
ちなみに私の入っているクラスは
レベルが高いためレッスンの先生すら
付かない。
そして私の監視を行うのは副会長の秋だ。
「恋華、よろしくね。」
そう言った秋の顔には企みのようなものは
感じられない。
でも、1つ問題が…
゛監視と生徒は同じ部屋゛
という事、他の生徒は皆同性なのに…
グループ決めの時先生に抗議すると、
副会長に限ってそれはないと
うてあってもくれなかった。
「よろしく。秋」
部屋は高級マンション並みの大きさで
奥にもう1つ部屋がありベットが
2つ並んでいた。
必要な楽器は全てそろっていた。
私はピアノにむかい、秋は近くにある
ソファに腰かけた。
私は課題曲である、あの歌を歌い出した。
辛い運命に泣き自由に憧れることをお許しください。この悲しみが私のこの鎖を打ち砕いたらいいのに。
歌い終わると目の前には秋がいた。
「恋華、この歌まだ俺のために歌ってくれてたんだね。」
私を抱きしめ顔を近づけてきた。
私は拒むことが出来ず受け入れた。
優しくて涙が出そうになる。