「秋・・。」
秋はうわさを聞いたのかあたしを見た後、
龍牙を睨んでいる。
「ちょっとごめん、恋華借りてもいいかな?」
秋は、私の手を握り歩き出す。
「秋、手。」
私は秋の手を放そうとするが、
男の子の力にかなうはずもなくしっかりと握られたままだ。
「おいっ!恋華の手を離せ。そいつは俺のだ。」
龍牙が今までに見たことのない顔で秋をにらんでる。
「君、恋華の彼氏?」
「それはっ・・・違う。」
龍牙は秋の質問に渋々答えた。
「じゃあ俺が恋華にこういうことしても何も言えないよね。」
チュッ
秋の顔が近づきいたずらに音を鳴らし私の唇を奪った。
その瞬間、龍牙の顔が怒りに支配されたことが分かった。
「てめぇ」
言葉と同時に龍牙が秋に向け殴りかかってきた。
しかし、秋は難なくスッとよけた。
「君には絶対恋華は渡さない。」
そう言った秋の目は本気だった。
でも、秋・・・・・私は。
「俺だって同じだお前になんか恋華は渡さない。」
そう言って龍牙は私を引き寄せた。

