ドンっ


秋の胸を押して距離を置いた。


「秋、ごめん。」


でも、だめなの。今の私じゃ・・


「恋華、そうか君はまだ・・・」



秋は悲しそうに私を見つめる。



「わかった。今はまだその時期じゃないみたいだね。」

でもあきらめないよ、

そう言い秋は屋上から出て行った。



それからどれだけ時間がたったのか、私の目の前には龍牙君がいた。


「恋華、大丈夫か。」


龍牙君は心配そうに私を見て抱きしめた。


ごめん龍牙君今はあなたに甘えさせて・・


「ありがとう龍牙君。」


龍牙君を抱きしめると、彼は優しく涙をぬぐってくれた。


「ごめん、恋華俺今、お前の悲しさに付け込んでる。」

えっ・・

「どういうこと?」

「さっきの話聞いた・・・俺ならお前を幸せにできる。俺じゃだめか・・」


これって告白・・・?


「あのっ「返事はまだ先でいいから考えてくれ。」


龍牙君の顔が真剣でうなずくほかなかった。


それからおちついた私を龍牙君は車で送ってくれた。