side龍牙
ディナーを終えこいつは車の中で寝てしまった。
じっくり顔を見るとさらにこいつの可愛さがわかる。
ドレスを着た姿は一瞬で俺を虜にした。
でも、丈が少し短かったので怒ってしまった。
しかもレストランで男どもがこいつを見てるのに
こいつはまったく気づいてなかったし。
てか、俺なんでこいつの事ばかり考えてるんだろ。
はぁ・・・そろそろ起こすか
「おいっ、おいっ」
全然起きる様子がないな。
どうすっかな、お持ち帰りしたいけど
そうだ・・
「おい、恋華、恋華。起きないとキスすんぞ。」
これなら起きなかったら俺がとくする・・
しかし、恋華はすぐに大きな目をパチリと開け
「起きた!!」
と一言。
「どんだけ俺とキスしたくないんだよ。へこむな。」
まじでへこむ。
そんな俺の気持ちは知らずこいつは笑ってごまかしやがった。
「そう言えば、さっき恋華って・・・」
名前を呼ばれたのが不思議なのか少し動揺した顔で言っていた。
「あぁ、今度から恋華って呼ぶから。お前も俺の事名前で呼べよ。」