「ぼっちゃま、お楽しみのとこ申し訳ありません。恋華様のご自宅に到着いたしました。」


はぁよかった、運転手さんナイス!!

「チッ、お預けか。」

残念そうに彼はそう言った。



「あ、っとじゃぁ今日はありがとう。お休み。」


私が車のドアを開けようとすると高倉君が私の手を引いた。


「た、高倉君!?」


あっ、しまった。とっさの事で名字で呼んでしまった。


「罰ゲーム。」



チュッ


「今日はこれくらいにしておいてやる、次はないぞ。じゃぁな恋華、おやすみ。」



たかく・・・龍牙君はそう言って私の頬に軽くキスをした。






それからどうやって自分の部屋に戻ったかは覚えていない。