side龍牙
あぁ、やばいな。
あの転校生に二重人格ばれた。
学校では都合いいから王子キャラやってるんだよな。
口止めしとくか、いやでもあの女全然俺になびいてなかったしな。
そんなこと思ってると音楽室から綺麗な歌声が聞こえてきた。
歌声の聞こえるほうへ向かっていくとそこにいたのは、
転校生の確か斗羽恋華。
近くで聞くとさらにその歌声がすごいことが分かった。
無意識のうちに俺は音楽室のドアを開けていた。
気がつくと俺のほうには涙がこぼれていた。
それほど彼女の歌は心に響いた。
だからつい
「よかった・・お前の気持ちが伝わってきてた。」
なんて柄にもないこといってしまった。
「ありがとう。この歌は私の思い出の曲なんだ。」
どこか遠くを見つめそういった彼女は何かを思い出しているような感じだった。

