なんだろ笑顔なのにぜんぜん目が笑ってない。
「よろしく。」
「そう言えば、恋華ちゃん龍牙のピアノにダメ出ししたんだってね。どこがだめだったの?」
げっ、なんでしってんだろ‥
「俺も聞きたいな。今後の課題として」
さらに威圧感をまし鋭い目でこちらを見る。
はぁ…まためんどうな事に
「あぁーそれは、見えなかったんですよ。」
「見えなかった?」
そう見えなかったこの人の心が。
「心がなかったんですよ、貴方の演奏には」
やばいっ…
絶対狩られる。
しかし彼は呆然と私を見るだけで
それ以上何も言って来なかった。

