周りにいた女子生徒の甲高い声が響いた。
ふと目をやると、どこかで見たような顔が
「僕たちも一緒にいいかな?」
二人の美男がやって来た。
「えー。陽いるしなぁ、恋華ちゃんどうする?」
六条さんはいたずらっ子のように私にふってきた。
どうって出きれば関わりたくないけど、
まるで“はい”っていえよみたいな目で
陽と呼ばれた男の子の横の人ににらまれて
るんだけど。
「あぁーうんいいよ。」
仕方ないここは腹をわろう。
「はじめまして、恋華ちゃん。俺は近衛陽【このえよう】って言います。」
まだ、あどけなさの残るその男の子は笑顔で
自己紹介をはじめた。
「よろしく。」
「そしてこいつが。」
昨日、会った時とは真逆のスマイルで
「高倉龍牙【たかくらりゅうが】です。よろしくね」
ゾクッ―

