そうして迎えた次の日。 「あたしの彼氏なんだよ」 「・・・むう」 昨日のことを思い出した私は、不貞腐れたようにつぶやく。 なんだかんだでお姉ちゃんのカミングアウトな発言に、少しだけ心が曇った気がするが。 そうして当然私は今、生鮮食品スーパーの前までのしのしと歩く。 いつも通りガラス戸を引いた私は、複雑な気持ちを抱えたまま店内に潜入したのだ。