よたよたした足取りで、真っ暗になりきったいつもの商店街を進む。 辺りも真っ暗な上、頭もふらふらしている今、もはや私に周りの景色など見えていない。 冬の夜風は容赦なく私の髪を荒らすが、私は寒いどころかむしろ熱すぎる。 何かが変だ。 そう思っても、私は立ち止まることができないまま、歩き続ける。