「はぁ・・・」 今日の日は、一段と疲労がたまった気がする。ため息を止める薬を、誰か発明してはくれないだろうか。 あのあと、無駄な小太り中年のスリーサイズをも手にした私を、例の先生はすぐに逃がしてくれたのだが。 なんだかとてつもなく体が熱い。真冬なのに・・・ そんなことを思いながら私は、いつもの帰り道を歩く。 そんな足元もふらふらしていることに、自分がまるで気が付いていない。 何かが、変だ。