けれど、もしだらしなく片付けられていなくても好きになってしまうのは変わらない
もう気持ちを止める枷はなくなってしまったから…
「渚…起きて、お水…」
渚の座っているソファーの前でしゃがみ、顔を覆っている腕を掴んで軽く揺さぶると
渚は直ぐに反応してノロノロとダルそうにしながら起き上がった
泥酔とまではいっていないようで少しホッとする
でもこんな渚は見るのは初めてだ
大学で飲みに行った時だってここまで酔いつぶれたことはない
どちらかというと、酔いつぶれた人を介抱する側だったから
渚は私から無言で水を受けとると、それを勢いよく喉に流し込んだ
「ごめ…ありがと…」
少し落ち着いたようにソファーに再び体を預ける渚
私は渚の差し出すグラスを受け取りながら、何があったのかを聞こうか思案していた



