とにかく部屋の中に入らないと近所迷惑になってしまう
混乱していた頭がここでやっと冷静さを取り戻すと、渚の腰に掛けていたフォルダーの中から部屋の鍵を探った
渚の腕を自分の肩に回して、引きずるようにして部屋の中へ連れていく
渚の少し熱くなった息が耳元を掠める度に胸がドキドキうるさい
「もう…人の…気も…知らないで…!」
私はリビングまで渚を引きずると、そこのあったソファー前で渚の手を離した
ドサッ────…!!
「ふぅ~……」
まさかこんな夜中にこんな重労働をすることになるとは…
「ん━━━……」
そんな私の気も知らないで、渚はリビングの革張りのソファーに横になって顔を腕で覆って項垂れている
何があったんだろう…
こんなになるまで飲むなんて…
私は冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すとグラスに注いで渚の所まで持っていった
キッチンも冷蔵庫の中も割りとちゃんとしてる
男の人の独り暮らしなのにすごくキレイ
渚のことを知れば知るほど好きになっていく



