【完】キミがいた夏〜Four years later〜




とにかく部屋の中に入らないと近所迷惑になってしまう



混乱していた頭がここでやっと冷静さを取り戻すと、渚の腰に掛けていたフォルダーの中から部屋の鍵を探った



渚の腕を自分の肩に回して、引きずるようにして部屋の中へ連れていく



渚の少し熱くなった息が耳元を掠める度に胸がドキドキうるさい



「もう…人の…気も…知らないで…!」



私はリビングまで渚を引きずると、そこのあったソファー前で渚の手を離した



ドサッ────…!!



「ふぅ~……」



まさかこんな夜中にこんな重労働をすることになるとは…



「ん━━━……」



そんな私の気も知らないで、渚はリビングの革張りのソファーに横になって顔を腕で覆って項垂れている



何があったんだろう…



こんなになるまで飲むなんて…



私は冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出すとグラスに注いで渚の所まで持っていった



キッチンも冷蔵庫の中も割りとちゃんとしてる



男の人の独り暮らしなのにすごくキレイ



渚のことを知れば知るほど好きになっていく