幸い綾香もこの1週間、顔を見せることはなかった 綾香も綾香なりに何か感じることがあったのかもしれない それならそれに越したことはない さっさと俺に見切りをつけてくれればいい 美鈴が見つかった今、正直言って綾香に構っている暇はない そんな自分勝手な言い分を気にかける余裕もなく とにかく早く自分の手に美鈴を取り戻したくて 俺は必死でもがいていた ガチャン━━━━……‥‥ 「あら…」 まだネオンのついていないその店の扉は、今日も運よく開いていた 「また私ったら閉め忘れて…」