【完】キミがいた夏〜Four years later〜





俺達を疑問たっぷりの目で眺める女性に、俺は静かに問いかけていた



「アサミさんは…いらっしゃいますでしょうか?」


「アサミ…?」



その女性は俺達の言葉に反応を示したものの、物色するような目付きに変わりはない



俺達の真意を図りかねているようだ



もしかして場所を間違えている?


いや…そんなことはないはずだ…


あの西園寺が調べている情報だ


間違えとも考えられない



そう思った俺は、再び口を開いて別の言葉を口にしてみた




「美鈴さん…っと言った方がわかるでしょうか?」