俺達を疑問たっぷりの目で眺める女性に、俺は静かに問いかけていた 「アサミさんは…いらっしゃいますでしょうか?」 「アサミ…?」 その女性は俺達の言葉に反応を示したものの、物色するような目付きに変わりはない 俺達の真意を図りかねているようだ もしかして場所を間違えている? いや…そんなことはないはずだ… あの西園寺が調べている情報だ 間違えとも考えられない そう思った俺は、再び口を開いて別の言葉を口にしてみた 「美鈴さん…っと言った方がわかるでしょうか?」