【完】キミがいた夏〜Four years later〜




私と渚はそれを聞いてお互いの顔を見合わせた


理由は別としても私達は同じ顔をしているんだろう


別れ話でもしている恋人同士みたいだ



「私には話せないことですの?」



さらに問い詰めてくる希美ちゃん


そういえば美鈴がいなくなった時、希美ちゃんにも一役買って貰った


西園寺の力を使って…


けれど探す範囲が広すぎたことで困難を極めて、西園寺の力を持ってしても見つからなかった



前回はそうでも、今回は近くにいることだけはわかっている



それに…




「希美、頼みがあるんだけど」



私と同じ考えに至ったであろう渚がそんなことを言い出した