私と渚はそれを聞いてお互いの顔を見合わせた
理由は別としても私達は同じ顔をしているんだろう
別れ話でもしている恋人同士みたいだ
「私には話せないことですの?」
さらに問い詰めてくる希美ちゃん
そういえば美鈴がいなくなった時、希美ちゃんにも一役買って貰った
西園寺の力を使って…
けれど探す範囲が広すぎたことで困難を極めて、西園寺の力を持ってしても見つからなかった
前回はそうでも、今回は近くにいることだけはわかっている
それに…
「希美、頼みがあるんだけど」
私と同じ考えに至ったであろう渚がそんなことを言い出した



