【完】キミがいた夏〜Four years later〜






彼女の姿を瞳に捉えた途端
俺の心臓が何かに掴まれたように大きな音をたてた




俺を見据える色のない瞳



表情の欠片もない顔



透き通るように白い肌




俺はその姿を見て声も出せないでただ突っ立っていた





目の前にいるのは



この4年間



求めても求めても手に入れられなかった人の姿






メイクも髪型もあの頃の面影がないほど



でも見間違うはずなどない



愛しい人…






「…みす…」



「アサミさん」