【完】キミがいた夏〜Four years later〜





道の向こうに目を向けると、カップルや子供を散歩させている地元の人がチラホラと目に入る



穴場スポットなのかも?



そう思いながらガードレールに沿って何となく歩き始めていた



歩きながら、いやに気持ちが落ち着いているのがわかる



不思議な場所だ



あまり整備されていないからどの海より見劣りするのに、どの海より癒される



俺はその不思議な魅力のある海を眺めながら、久々に落ち着いた午後を楽しんでいた



来てよかったな…



そんなことを考えて、俺は少し歩いたところで足を止めた



足を止めたのは、そこから少し離れた所に立っている人に目を引かれたからだった