【完】キミがいた夏〜Four years later〜




やがて車は田舎道に差し掛かる



そこは緩やかな上り坂



こんな所に海が?っと思うけれど風と共に流れてくる微かな潮の香り



本当に海が近づいているようだ



「お前、よくこんなとこ見つけたな…」


「ふふ…まあね…」


「よく迷子にならなかったもんだ」


「………」



これは迷子になったみたいだな…



カーナビは…



よし、付いてるし帰りは俺が運転した方がいいかもな…



そんなことを考えていると、突然隣で綾香が大きな声を出した



「渚!ほら見て!前!」