いくつもの奇跡を乗り越えて彼と巡り会えた



「もうすぐクリスマスだな」


「うん」



これからいくつもの季節を彼と過ごしていく



「何が欲しい?」



いつも隣には眩しい太陽



「もう貰ったよ」



どんなプレゼントなんかより欲しかった物



私は彼の手を握った



この手をもう一生離さないと誓うように






過ぎていった、たくさんの鈴の音が聞こえる







『美しい鈴と書いて美鈴

いい名前だろう?』








そしてこれからは私自身が奏でる



美しい鈴の音









─END─