彼が掴んでいた私の手に力を入れたので私は彼の方をチラリと見た 「一緒に鳴らそ?」 私はその言葉に小さく頷いた 私と彼は年期の入ったベルから繋がる、少し黒ずんだツナを二人で握る 「ここから始まる」 「うん」 「二人だけの運命の鈴だ」 私は彼の瞳を見つめた 彼は太陽みたいに笑ってる 「せーの!」