私は美鈴の隣に立って同じように海を眺めていた 渚の調子は悪くないように見えるけれど さっき接触事故を起こしたことで、体力は相当奪われているはずた でも… 渚は笑っていた これ以上楽しいことはない様な顔をして 少年のように笑っていた 「橘先輩…綺麗…」 隣にいる美鈴からそんな声が聞こえてきた 美鈴を見ると瞳から絶え間なく涙がこぼれている