**side 渚** 橘先輩 橘先輩 橘先輩 美鈴の呼ぶ声が遠くで聞こえる その声はいつも酷く悲しくて、俺は耳を塞ぎたくなるんだ 橘先輩 何回目かのその声で俺は微睡みから浮上していく ああ… なんだか気持ちいいけれど起きなければ 「君!気がついたのか!?」 美鈴じゃなくて 何か変なオッサンの顔が見える