【完】キミがいた夏〜Four years later〜





私は美鈴の体を部屋に押し戻して着替えるように促す



「ちょっと…!?綾香…」


「つべこべ言わずに着替えて!
私の運転なんだからもたもたしてたらギリギリになるでしょ!」


「綾香ってば!」



美鈴のいつもよりキツイ口調が私の押す力を弱めさせた



「わざわざ来てくれた綾香には悪いけど…
行くつもりはないの…」



ほら…


きっとこう言うと思ってた



「今さら行ったってもうどうしようもないの
もう橘先輩と私は関係ないんだから…」



そう言って笑った



でもなぜだろう?


それが本心から言ってないのがわかる


長く一緒にいたせいかな?


ううん、そうじゃない


あなたは欲しいものを諦める時にいつもそんな顔をする