私は美鈴の体を部屋に押し戻して着替えるように促す
「ちょっと…!?綾香…」
「つべこべ言わずに着替えて!
私の運転なんだからもたもたしてたらギリギリになるでしょ!」
「綾香ってば!」
美鈴のいつもよりキツイ口調が私の押す力を弱めさせた
「わざわざ来てくれた綾香には悪いけど…
行くつもりはないの…」
ほら…
きっとこう言うと思ってた
「今さら行ったってもうどうしようもないの
もう橘先輩と私は関係ないんだから…」
そう言って笑った
でもなぜだろう?
それが本心から言ってないのがわかる
長く一緒にいたせいかな?
ううん、そうじゃない
あなたは欲しいものを諦める時にいつもそんな顔をする



