【完】キミがいた夏〜Four years later〜




でもトビーさんは美鈴を見ても何の反応も示さなかった


それは当たり前かもしれない


美鈴の風貌はあまりにも変わり過ぎていたし、美鈴も顔をずっと下に向けていてトビーさんを見ようとしなかった


俺も別段何をすることもなく、美鈴の近くで2人の成り行きを見守った



「…あ…えっと…」



その状況に焦っり出したのは他でもないトビーさんだった



「…あの…あ!汚いところだけど上がって?」



美鈴にそう言うと、テイクオフに向かって勢いよく手をかざしたトビーさん



「ふっ…ククッ!」



俺はその初めて彼女を家に招いたような挙動不審なトビーさんのセリフと態度に、思わず吹き出していた



「渚!てめ!何笑ってやがる!」


「だってトビーさんが焦ってるから」


「焦りもするだろう!お前が美鈴ちゃん以来、女の子を連れてくるなんてなかったんだから…あっ!」



そこまで言ってトビーさんが、慌てて自分の失言に口を塞いだ