少しして中で何か物音がした後に勢いよく扉が開いた 「友ちゃん、結構早かったねぇ~」 ガチャッ───…… 何の警戒もなく開けられたドアにこっちの方が面食らってしまう 出てきたのは間違いなく美鈴だったけれど、休みのせいかいつもより化粧が薄い 高校生の時の美鈴、そのものかも 美鈴は俺を見てポカンと口を開けている 状況が飲み込めていないようだ そんな美鈴の間の抜けた顔を見ていたら俺は自然と笑顔が溢れていた