【完】キミがいた夏〜Four years later〜





──いやだ!やめろよそんなこと!
バカげてる!!




「俺は彼女の結婚をなんとかやめさせようと必死で説得していた…
でも彼女はそんな俺にこう言ったんだ…」





ヒロヤ…



誰かを愛するってとても素敵なことよね



でも誰かを愛するって、時に覚悟も必要だわ



一緒に不幸になってもいいって覚悟



けどね…



そんなの私には無理だわ



私といて不幸になるなんて耐えられない



私といて不幸になるなら…



一生…



私の気持ちなんて届かなくていい



もう二度と逢えなくても



心の底から彼の幸せだけをずっと…



ずーっと…祈り続けるわ





「そして彼女は愛してもいない人と…結婚することを決めたんだ…

愛してる人を守るためにね」




私はその言葉を聞いて涙が一気に溢れていくのを感じた