三池くんと私の間に暫く沈黙が流れる
その間に注文していたアイスコーヒーが運ばれて来た
心を落ち着かせるために、それにミルクを入れてストローでかき混ぜた後
とりあえずそれに口をつけてみるけれど…
味なんか…わからない
三池くんも同じようにコーヒーに口をつけた後
また静かに話し出した
「本当は彼女はそんなことをしなくても、今のまま…いや、普通に働きさえすれば借金は返せるんだ…」
「じゃあどうして!」
私は思った以上に大きな声が出たせいで、慌て口元に手をかざした
そして気持ちを落ち着かせてからもう一度同じ質問をしていた
「じゃあどうして…そんな結婚を…」
美鈴の考えがまったくわからない…



