【完】キミがいた夏〜Four years later〜





三池くんと私の間に暫く沈黙が流れる



その間に注文していたアイスコーヒーが運ばれて来た



心を落ち着かせるために、それにミルクを入れてストローでかき混ぜた後
とりあえずそれに口をつけてみるけれど…



味なんか…わからない



三池くんも同じようにコーヒーに口をつけた後



また静かに話し出した



「本当は彼女はそんなことをしなくても、今のまま…いや、普通に働きさえすれば借金は返せるんだ…」


「じゃあどうして!」



私は思った以上に大きな声が出たせいで、慌て口元に手をかざした



そして気持ちを落ち着かせてからもう一度同じ質問をしていた



「じゃあどうして…そんな結婚を…」



美鈴の考えがまったくわからない…