「そんな…ただの寝言でしょ…」 「あら?そうかしら?」 また意味あり気に笑う沙羅さん 「少なくとも私は、その日からお店の扉を開けて待っていたのよ」 「え…?」 「あなたは必ず来てくれると思ってた」 沙羅さんの暖かな視線 あの日 何かに導かれるようにしてあけたアンティークの扉 『あら?鍵を閉め忘れてたかしら?』 そこにいることが当たり前のように… 2年間ずっと… 「待ったかいがあったわ… 『橘先輩』が美鈴を迎えに来てくれたんだもの」