【完】キミがいた夏〜Four years later〜




「私はねあなたが来るのをずーっと待っていたわ」


「え…?」


「美鈴の大切な人が迎えに来てくれるのを待っていたの」



大切な人…


それは本当に俺なんだろうか?


もし、昔はそうだったとしても今は違うんじゃないだろうか?




「でも…今は三池が…」



俺が三池の名前を出すと、途端に沙羅さんは顔を曇らす



「ヒロヤね…
あのこは美鈴が働き出した同じ頃ぐらいに、スタッフ募集のビラをみてたまたまお店に来たのよ」



俺はそれを聞いて心の底からホッとした


美鈴から会いに行ったわけではなかったのだ



「ヒロヤも似たような境遇だったから、特に気が合ったみたいで
確かによく2人で話しをしていたわ」



いつか言われた美鈴の言葉を思い出して顔が熱くなる



『三池くんなら私の気持ちがわかってくれる気がして…』



美鈴が三池を選んだことはしごく自然なことなのかもしれない



「美鈴はね…
もう誰も不幸にしたくないと言っていたわ」