「私はねあなたが来るのをずーっと待っていたわ」
「え…?」
「美鈴の大切な人が迎えに来てくれるのを待っていたの」
大切な人…
それは本当に俺なんだろうか?
もし、昔はそうだったとしても今は違うんじゃないだろうか?
「でも…今は三池が…」
俺が三池の名前を出すと、途端に沙羅さんは顔を曇らす
「ヒロヤね…
あのこは美鈴が働き出した同じ頃ぐらいに、スタッフ募集のビラをみてたまたまお店に来たのよ」
俺はそれを聞いて心の底からホッとした
美鈴から会いに行ったわけではなかったのだ
「ヒロヤも似たような境遇だったから、特に気が合ったみたいで
確かによく2人で話しをしていたわ」
いつか言われた美鈴の言葉を思い出して顔が熱くなる
『三池くんなら私の気持ちがわかってくれる気がして…』
美鈴が三池を選んだことはしごく自然なことなのかもしれない
「美鈴はね…
もう誰も不幸にしたくないと言っていたわ」



