【完】キミがいた夏〜Four years later〜





「私は、気丈に話しきった美鈴がどうしようもなく不憫で…
すぐに抱き寄せて、頬にキスしたの…」





『…!?』


『よく頑張ったのね』


『……』


『ねえ…でもあなたこんなところにいていいの?』


『え…?』


『逢いたい人はいないの?』


『…っ…』





「話してる間は涙ひとつ見せなかったのに、私がそう聞くと…
また最初のような大粒の涙をポロポロ溢しながら言ったわ…」





─大切な人


逢いたいけれど


もう2度と逢ってはいけない人


彼を傷つけたこと


もうも戻れないこと