【完】キミがいた夏〜Four years later〜





「美鈴が家に帰ると、父親はいなかったらしいわ…

ううん…正確に言えばすぐに見つからなかった」




──え…?お父さん?




『まさか、危険を察知して出ていった?
なんて思いながら、月明かりだけを頼りに部屋の中に足を踏み入れました
この時はもう、電気も止められていたんで…』



──お父さん!お父さん!?いないの!?



ガッ───……!!




『そんなに広くない一間の部屋で、どれだけも歩き回らないうちに何かにつまずいて転けて…』




手に広がるヌルリとした嫌な感触と異臭




『…目の前には…』







「美鈴はそこまで言うと、洗面所に走って行って吐き始めたわ…

私はそれを見てすぐにわかったの…」










────お父さんは血を吐いて絶命していた