【完】キミがいた夏〜Four years later〜





『足掻いても足掻いても…
どうにもならない…
身動きのとれない渦に飲み込まれて行くように…』





働いても働いても


お父さんの酒代に消えていく


借金は増えるばかり


傷は痛みを増すばかり


希美ちゃんを頼ろうか…?


でも迷惑は掛けられない…





『何が正しくて、何が間違った選択だったのかもうわからなくて…

ある日…お父さんを殺して…自分も死のうと思いました』




──ありがとうございました~




『ホームセンターで果物ナイフを買って…
家にいる、酔っぱらったお父さんの後ろから…
一撃で刺せばそれで終わる…
私もその時はちょっと頭がおかしかった』





「そう言って笑った美鈴の顔は背筋が凍るほど冷たかった…」



沙羅さんは話をそこで一旦やめた


そして何かを考え込むような仕草をしてから



「人間って悲しいわね…
想像以上に…現実は過酷よ…」



そう言って再び話し始めた