【完】キミがいた夏〜Four years later〜





『でも実際は、お父さんの年齢で雇ってくれるところはほとんど…なくて…
私が1日中アルバイトして…やっと生活できる程度で…

それでも最初のうちは、お父さんも何かをしようと必死になってました』





──美鈴…すまない…


──いいよ!お父さんも頑張ってるもん






『そうして支え合いながら、借金取りから逃れるように色んなとこを点々として…

最終的にあの海のある町にたどり着きました


でも時がたつうちに、お父さんのやる気は薄れ…
その頃には何もせずにずっと家にいるようになって…
私もそんなお父さんにだんだん腹が立ってきて…』





──ねえ、お父さん…
これ、この仕事…


──そんな汚い仕事出来るわけないだろ!!


──そんなことない!これだって立派な仕事よ!
それに仕事を選んでる場合じゃ…


──うるさい!!わかってる!!




『昔、エリートサラリーマンをしていたプライドが邪魔したのか何なのか…

私ももう少し気を使えればよかったけれど…私にも余裕がなくて…

お父さんは仕事がなかなか決まらず、すぐにまたお酒に頼るようになりました』




──美鈴!!酒がきれてるから買ってこい!


──お父さん!お酒はやめてって…



バシッ───……!!



──お前はうるさいんだよ!!
誰のせいでこんな風になったと思ってるんだ!!





『人間…そう簡単には変わらないし変われない…
お父さんにまた殴られる日々…』






俺は怒りで震えていた


なんだって?


結局は何も変わってはいなかったのか?