『でも実際は、お父さんの年齢で雇ってくれるところはほとんど…なくて…
私が1日中アルバイトして…やっと生活できる程度で…
それでも最初のうちは、お父さんも何かをしようと必死になってました』
──美鈴…すまない…
──いいよ!お父さんも頑張ってるもん
『そうして支え合いながら、借金取りから逃れるように色んなとこを点々として…
最終的にあの海のある町にたどり着きました
でも時がたつうちに、お父さんのやる気は薄れ…
その頃には何もせずにずっと家にいるようになって…
私もそんなお父さんにだんだん腹が立ってきて…』
──ねえ、お父さん…
これ、この仕事…
──そんな汚い仕事出来るわけないだろ!!
──そんなことない!これだって立派な仕事よ!
それに仕事を選んでる場合じゃ…
──うるさい!!わかってる!!
『昔、エリートサラリーマンをしていたプライドが邪魔したのか何なのか…
私ももう少し気を使えればよかったけれど…私にも余裕がなくて…
お父さんは仕事がなかなか決まらず、すぐにまたお酒に頼るようになりました』
──美鈴!!酒がきれてるから買ってこい!
──お父さん!お酒はやめてって…
バシッ───……!!
──お前はうるさいんだよ!!
誰のせいでこんな風になったと思ってるんだ!!
『人間…そう簡単には変わらないし変われない…
お父さんにまた殴られる日々…』
俺は怒りで震えていた
なんだって?
結局は何も変わってはいなかったのか?



