『お父さんは、次の日の始発電車でこの街を出て行くと言いました…』
──このことは誰にも言わないでくれ…
言わずに出てきてくれ
足がつくとまずいんだ…
『お父さんは…所謂、ヤミ金のような所からもお金を借りていたようで…
人に追われてると言っていました…
私はこれ以上…誰にも迷惑をかけるわけにいかなかったし…』
学校も
親友も
助けてくれた人たちも
大切な人も
『全部捨てて…あの街を出ました…』
チリチリン──……‥
──美鈴?それは何だ?
──え?これ?
これは…
『それから、2人で小さな町の小さなアパートを借りて、必死で働きました
すごく大変だったけど…
前のようなお父さんの笑顔も少しずつ見れるようになって…
幸せだったなぁ~…』
美鈴の笑った顔が浮かぶ…



