【完】キミがいた夏〜Four years later〜





『お父さんは、次の日の始発電車でこの街を出て行くと言いました…』




──このことは誰にも言わないでくれ…
言わずに出てきてくれ
足がつくとまずいんだ…




『お父さんは…所謂、ヤミ金のような所からもお金を借りていたようで…
人に追われてると言っていました…
私はこれ以上…誰にも迷惑をかけるわけにいかなかったし…』




学校も


親友も


助けてくれた人たちも


大切な人も





『全部捨てて…あの街を出ました…』




チリチリン──……‥



──美鈴?それは何だ?


──え?これ?



これは…





『それから、2人で小さな町の小さなアパートを借りて、必死で働きました

すごく大変だったけど…
前のようなお父さんの笑顔も少しずつ見れるようになって…
幸せだったなぁ~…』




美鈴の笑った顔が浮かぶ…