「それから、美鈴を乗せて私の家まで連れて行ったの
あのこ、何の抵抗もなく付いて来たけど
本当に行くとこもなかったみたいね
車の中で色々と話をしたわ」
『名前は?』
『……長谷川…美鈴…』
『何歳?』
『18です』
『うーん、まあお酒飲まなきゃ大丈夫か?』
『え?』
『いや、こっちの話しよ』
「私、ときどきやっちゃうのよねぇ~
身寄りのないこを拾って自分のお店で働かせちゃうの」
『ご両親は?どうしてるの?』
『………』
「美鈴はそれを聞くと、途端に口を開かなくなった
ああ…これは何かあるなっとは思ったけれど…
あんなにひどい事情とは思いもしなかったわ」
美鈴の過去…
それは俺もいつか聞かされた
俺なんかが想像するのに余りあるぐらい…
悲しくて目を背けたくなるような話だった



