受け取ると、それはほどよく冷えていて
俺は寝ていたせいで喉がカラカラになっていたことに今さら気づいて、蓋を開けてすぐにそれを喉に流し込んだ
「ここで2年前に拾ったのよ」
え…?
拾った…って…
何を…?
何のことを言われたのかわからずに、お茶を飲む手をとめて沙羅さんの顔を見ると
沙羅さんは遠くを眺めながら再び口を開いた
「美鈴を…」
沙羅さんが、初めて美鈴のことを『アサミ』ではなく『美鈴』と呼んだ
俺はここで沙羅さんがどうして俺をここに連れて来たのか、少しわかった気がした
きっと俺の知らない美鈴の話をしてくれるんだ…



