【完】キミがいた夏〜Four years later〜




私はエレベーターを降りると迷わず渚の部屋の前まで向かった



ここには何度か来たことがある



もちろんそのどれも呼ばれて来たわけではないけれど…



私は扉の横にあるインターホンを押した



かなり時間は掛かっているけれど、中で人が動く気配はあった



やっぱり寝てたのかな?



そう思った瞬間、部屋の扉が開かれた



──────!?



中から出てきたのは渚ではなく、ショートカットがよく似合う女性



私よりもかなり年上に見える



彼女が身に付けていたのは下着とスリップだけ



急いでそこから視線を外した私に彼女はニッコリ笑って話し出す



「何?渚ならまだ寝てるわよ?」



彼女はジロジロと私を物色するような目を向けた