【完】キミがいた夏〜Four years later〜





ザザザァ───……‥
────ザザァ……‥‥
──ザザァ──‥‥……



「ここ…」



俺は車の外の景色を見てもすぐに反応できなかった



「見ての通りの海よ
高速乗ったから、割りと早く着いたわ~」



沙羅さんにそう言われて、再び海を眺める


そこはあまり手の加えられていない、地元の人しか来ないような海



「…っあ…」



その見覚えのある光景に、やっといつか綾香に連れて来られた海であることに気がついた



美鈴とも再会した海だと



でもその海に沙羅さんがどうして…



俺が疑問に思ったのと、沙羅さんが再び口を開いたのはほぼ同時だった



「私、この街の出身なのよ~
なかなかいい海でしょ?
昔から嫌なことがあったらいつもここに来てたの

今でもね」



そう言ってタバコを吹かしながら俺にウインクしてくる