【完】キミがいた夏〜Four years later〜




瞼を開くと目の前にはどアップの沙羅さんの顔



ズルッ──────────‥‥……



「…おわっ…」



シートから滑り落ちそうになるのを必死で堪えていると、パッと沙羅さんが身を引いて視界が開けた



「もう…可愛い寝顔だから、ホントに連れ込むところだったわ…
あなたホントに綺麗な顔してるわね」



そう言ってシガレットケースからタバコを取り出して吸い始めた



ははっ…


ああ…そうだそうだ…


大学に沙羅さんが突然現れて…


それから…?



「すみません…どんくらい寝てましたか?」


「んー?1時間…1時間半ぐらいかな?」


「え!?マジで!?」



昨日寝てなかったとはいえ、人の車でそこまで爆睡するとは…



我ながら図々しいというやら、このシートの寝心地がいいやら…



「って、あえ?ここは…」



そこまで考えて、やっと周りに目をやる余裕が出てきた