瞼を開くと目の前にはどアップの沙羅さんの顔
ズルッ──────────‥‥……
「…おわっ…」
シートから滑り落ちそうになるのを必死で堪えていると、パッと沙羅さんが身を引いて視界が開けた
「もう…可愛い寝顔だから、ホントに連れ込むところだったわ…
あなたホントに綺麗な顔してるわね」
そう言ってシガレットケースからタバコを取り出して吸い始めた
ははっ…
ああ…そうだそうだ…
大学に沙羅さんが突然現れて…
それから…?
「すみません…どんくらい寝てましたか?」
「んー?1時間…1時間半ぐらいかな?」
「え!?マジで!?」
昨日寝てなかったとはいえ、人の車でそこまで爆睡するとは…
我ながら図々しいというやら、このシートの寝心地がいいやら…
「って、あえ?ここは…」
そこまで考えて、やっと周りに目をやる余裕が出てきた



