エレベーターが6階に着いたことを知らせる電子音が鳴り響いくと、俺は逃げられないように再び強く美鈴の腕を掴んで歩き出した 「橘先輩…」 もう一方の手でフォルダーから鍵を探る 「どこなんですか!ここは!」 美鈴の不安そうな顔 澄んだ高い声が通路に響く ガチャン───────────‥‥…… 鍵穴から鍵を引き抜いて、俺は美鈴に向かって微笑んでから 美鈴を掴んでいる腕を自分に引き寄せた 「俺の部屋だよ」 美鈴が何かを叫ぼうとするのと、俺が玄関の扉を開けて美鈴の唇を塞いだのはほぼ同時だった